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アブストラクト

Title 誤嚥防止術 - 声門閉鎖術 -
Subtitle 特集 私はこうしている - 口腔咽喉頭頸部手術編 嚥下障害の手術
Authors 古田康1), 松村道哉1), 津布久崇2)
Authors (kana)
Organization 1)手稲渓仁会病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 2)手稲つぶく耳鼻咽喉科
Journal JOHNS
Volume 35
Number 9
Page 1361-1364
Year/Month 2019 / 9
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「手術の概要」 誤嚥性肺炎を予防する外科的治療として, 音声機能を保ちながら嚥下機能を改善させる手術があるが, 高度の嚥下障害で下気道感染を反復するような例では, 音声機能を犠牲にすることで気道と食道を分離し, より強固に誤嚥を防止する手術が考慮されることになる. 誤嚥防止術にはさまざまな術式が報告されているが, 代表的なものとしては, (1)喉頭全摘出術, (2)気管食道吻合術, (3)喉頭気管分離術, (4)声門閉鎖術などがあげられる. それぞれの特徴を考慮し, 症例による適応を決定する必要がある. われわれは成人症例において, 鹿野らによって報告された甲状軟骨・輪状軟骨鉗除と筋弁充填による声門閉鎖術を好んで施行している. その利点としては, 比較的短時間, 低侵襲に手術を行え, かつ合併症が少なく, 確実に閉鎖が可能ということがあげられる. そもそも誤嚥防止術を検討せざるを得ない症例においては, 栄養状態が不良であることも多い.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 誤嚥防止術, 声門閉鎖術, 誤嚥性肺炎
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

  • 1) 鹿野真人,桑畑直史,高取隆,他:長期臥床症例に対する輪状軟骨鉗除を併用する声門閉鎖術.喉頭 20:5-12, 2008.
  • 2) 高橋紘樹,津布久崇,松村道哉,他:声門閉鎖術後経過の検討.日気食会報 66:373-379, 2015.