アブストラクト
| Title | 頸部リンパ節炎 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 チャートでみる耳鼻咽喉科診療 診断から治療へ 口腔・咽喉頭・頸部領域 |
| Authors | 鈴木正志*, 門脇嘉宣* |
| Authors (kana) | |
| Organization | *大分大学医学部耳鼻咽喉科学講座 |
| Journal | JOHNS |
| Volume | 37 |
| Number | 9 |
| Page | 1241-1244 |
| Year/Month | 2021 / 9 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「はじめに」頸部リンパ節炎は日常診療で遭遇する疾患である. 多くは頭頸部領域での細菌やウイルス感染から, リンパ行性に領域の頸部リンパ節に炎症が波及することが多い. しかし通常の抗菌薬で改善が得られなかったり, 発熱, 倦怠感や体重減少などの全身症状を強く伴う場合は, 下記の他疾患の可能性を考慮する必要がある. また, 小児においては頸部リンパ節炎様の所見を呈する疾患として川崎病とPFAPA症候群が他に挙げられ, 耳鼻咽喉科医はこれらの疾患の知識も有しておくべきである. 「伝染性単核球症」「1. 概要」Epstein-Barr (EB) ウイルスの初感染によって発症する, 発熱, 咽頭痛, リンパ節腫脹を3主徴とする感染症である. 主に唾液を介して感染し, 10〜20歳台の時期に初感染すると同疾患を発症する. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords | 頸部リンパ節炎, 鑑別疾患 |
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参考文献
- 1) 杉山喜一, 山野貴史, 坂田俊文, 他 : 当科における小児頸部リンパ節炎の検討. 口咽科 27(2) : 153-156, 2014.
- 2) 工田昌也 : 伝染性単核球症. JOHNS 30(11) : 1605-1609, 2014.
- 3) 黒野祐一 : 頸部リンパ節結核. 耳喉頭頸 87(9) : 742-747, 2015.
- 4) Perry AM, Choi SM : Kikuchi-Fujimoto disease : a review. Arch Pathol Lab Med 142 : 1341-1346, 2018.
- 5) 室野重之 : サルコイドーシス. 耳喉頭頸 92(10) : 831-836, 2020.
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- 6) 吉福孝介, 西元謙吾, 松崎 勉, 他 : トキソプラズマ性頸部リンパ節炎の1例. 耳鼻 60 : 143-148, 2014.
- 7) 吉田 博, 草場信秀, 佐田通夫 : ネコひっかき病の臨床的検討. 感染症誌 84 : 292-295, 2010.
- 8) Pribyl K, Vakayil V, Farooqi N, et al : Castleman dis-ease : a single-center case series. Int J Surg Case Rep 80 : 105650, 2021(DOI : 10.1016/j. ijscr. 2021. 105650).
- 9) Modesti AM, Plewa MC : Kawasaki disease. Stat-Pearls[internet]. Treasure Island(FL) : StatPearls Publishing, 2021.
- 10) 日本川崎病学会 : 川崎病診断の手引き 改訂第6版(http://www.jskd.jp/info/pdf/tebiki201906.pdf).
- 11) 原真理子, 吉浜圭祐, 小森 学, 他 : 口蓋扁桃摘出術を施行したPeriodic fever, aphthous stomatitis, phar-yngitis, and cervical adenitis syndromeの検討. 日耳鼻 120(3) : 209-216, 2017.
