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アブストラクト

Title アレルギー性鼻炎に対する薬物療法の概要
Subtitle 特集 / 花粉症診療は変わったか? 鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版のポイント
Authors 坂下雅文*
Authors (kana)
Organization *福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Journal JOHNS
Volume 38
Number 1
Page 21-27
Year/Month 2022 / 1
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」アレルギー性鼻炎はI型のアレルギー疾患であり, その他のアトピー疾患と共に現代では増加している疾患の1つである. アレルギーマーチの中で自然治癒を見込める小児気管支喘息やアトピー性皮膚炎と違い, アレルギー性鼻炎, 特に花粉症は自然治癒が困難である. 2019年に行われた疫学調査では, アレルギー性鼻炎はほぼ50%の国民に有病率があることが示され, まさに国民病と呼ばれる状況となっている. 特にスギ花粉症では, 過去の3回の調査ごとに10%以上の増加があり, 5〜9歳の学童時期に増加がみられ, 若年化が進んでいる. また, 10歳から60歳までの青壮年ではほぼ50%の有病率であり, 60歳以上の人口での有病率も今後増えていくことが見込まれる. アレルギー性鼻炎の治療法としては薬剤が中心となる.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords アレルギー性鼻炎, 鼻アレルギー診療ガイドライン, 薬物療法
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

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