~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 気道管理
Subtitle 特集 往診で行う診療 - 耳鼻咽喉科疾患 訪問診療のポイント
Authors 鹿野真人*
Authors (kana)
Organization *大原綜合病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Journal JOHNS
Volume 39
Number 3
Page 303-308
Year/Month 2023 / 3
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」高齢化社会がすすむ中, 医療需要以上に介護需要の増加が推測され, 在宅医療への比重が増す一方である. さらに医療技術の向上により, 気管切開孔を有した状態で在宅介護を継続する患者も増加している. 在宅での気道管理は専門的なスキルを要し, また重大事故のリスクもあり, 在宅医の不安は大きい. 上気道を専門とし気道管理のノウハウをもつ耳鼻咽喉科医は, 在宅医療に積極的に参画し, 患者だけでなく家族や在宅医の身体的・精神的負担を軽減することが期待されている. 本稿では, 気管切開術に関連する気道管理を主に, 実践的な対処法と在宅医との連携のポイントについて述べる. 「気管切開術の気道管理」「1. 気管カニューレの管理」「1)閉塞」気管カニューレ管内の閉塞の原因となる痰はその性状で対応方法が異なる. 吸引できる液状のものは定期的な吸痰処置で対応できるが, 粘稠な痰や膿性の痰は容易に管内にこびりつき堆積すると吸引チューブの挿入にも抵抗を生じ閉塞の原因となり, 早急な対応が必要となる.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 訪問診療, 気道管理, 気管切開術
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

  • 1) 医療事故調査・支援センター: 一般社団法人 日本医療安全調査機構医療事故の再発防止に向けた提言第4号 気管切開術後早期の気管切開チューブ逸脱・迷入に係わる死亡事例の分析, 東京, 2018.
  • 2) 稲木香苗, 大久保啓介, 猪狩雄一, 他: 声門下狭窄症に対する輪状軟骨鉗除による気管孔拡大形成術の検討. 日気食会報 69(5): 236-243, 2018.
  • 3) 鹿野真人: 輪状軟骨切開術. JOHNS 36(2): 204-208, 2020.
  • 4) 鹿野真人: 誤嚥防止術 -いま医療現場で求められている役割と術式-. 耳喉頭頸 88(4): 304-311, 2016.
  • 5) 鹿野真人: 誤嚥性肺炎に対する声門閉鎖術 -高齢化社会で果たす役割-.大原年報 54: 3-7, 2015.
残りの1件を表示する
  • 6) 鹿野真人, 高取 隆, 小針健大, 他: 喉頭レベルでの気道確保術としての輪状軟骨開窓術. 喉頭 28: 16-23, 2016.