Title	治療に難渋した頸部郭清後のリンパ漏症例
Subtitle	特集 : てこずった症例・難治症例にどう対応するか 頸部領域
Authors	北野睦三*
Authors (kana)
Organization	*近畿大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科
Journal	JOHNS
Volume	40
Number	9
Page	1129-1132
Year/Month	2024 / 9
Article	報告
Publisher	東京医学社
Abstract	「はじめに」 リンパ漏は頸部郭清術に起こる合併症の1つである. 頸部郭清術は頭頸部外科医にとって基本術式の1つであり, リンパ漏は頭頸部外科医なら誰もが一度は経験すると思われる合併症である. 本稿では, リンパ漏に対して保存的療法として, 絶食, ソマトスタチンアナログ投与, さらに陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy: NPWT)を行い, 治癒した症例を経験したので報告する. 「症例の提示」 〔症例〕82歳, 男性 診断: 下咽頭癌放射線治療後, 右頸部後発リンパ節転移. 既往歴: 糖尿病, 慢性腎不全, 高血圧, 胃癌(ESD), 肺腫瘍(右肺上葉部分切除). 臨床経過: X-1年下咽頭癌cT2N1M0により放射線単独照射70Gyを施行したが, X年頸部リンパ節転移をきたしたため, 右頸部郭清術を行った. POD1ドレーン量が600ccのリンパ漏を認め, 絶食での保存的治療を開始した.
Practice	臨床医学：外科系
Keywords	頸部郭清, リンパ漏, 陰圧閉鎖療法

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