アブストラクト
Title | DPOAE 語音聴力検査は伝音難聴の診断に有用か |
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Subtitle | 特集 伝音難聴の最新の診断と治療 【伝音難聴診断のための聴覚検査最前線】 |
Authors | 南修司郎1,2) |
Authors (kana) | |
Organization | 1,2)国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科 / 人工内耳センター |
Journal | JOHNS |
Volume | 41 |
Number | 1 |
Page | 31-34 |
Year/Month | 2025 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「DPOAEは伝音難聴の診断に有用か」 蝸牛で発生した音を外耳道で記録する耳音響放射(OAE)は, 蝸牛の増幅過程におけるエネルギーの副産物を, 中耳を介して, 外耳道においた感度の高いマイクロホンを使って音響エネルギーとして測定している. OAEは"誘発性"と"自発性"に大別され, 誘発性OAEはさらに反応を引き起こすために使用する刺激の種類によってさらに分類される. 単一の純音によって誘発されるOAEは刺激周波数OAE (SFOAE), 2つの純音の相互作用によって誘発されるOAEは歪成分OAE(DPOAE, 歪成分耳音響放射)と呼ばれる. DPOAEは, 周波数f1とf2(ここではf1<f2)の2つの刺激音が同時に外有毛細胞の不動毛を偏向させることで発生する. 受容体電流は不動毛の偏向の大きさに非線形(小さな音は増幅する一方, 大きな音に対して増幅しない)であるので, 電流の相互変調による歪みエネルギーが, 基底膜や蝸牛リンパ液の振動をもたらす. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | 伝音難聴, DPOAE, 語音聴力検査 |
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