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アブストラクト

Title 乳児痔瘻, 肛門周囲膿瘍
Subtitle 特集 外来で役立つ知識 : 外陰部・会陰部・肛門部周辺の疾患
Authors 佐々木英之*
Authors (kana)
Organization *東北大学小児外科
Journal 小児外科
Volume 53
Number 6
Page 582-584
Year/Month 2021 / 6
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」乳児痔瘻や肛門周囲膿瘍は, 小児外科診療のなかでよく経験される疾患である. 肛門周囲膿瘍に対しては, 従来は切開排膿が治療の基本だったが, 近年は漢方治療の有用性についての報告が増加しており, 治療選択肢が広がっている. 本稿では, 疾患概念と治療選択肢について整理するとともに, 外来におけるインフォームドコンセントの要点について概説する. 「I. 疾患概念」肛門周囲膿瘍は, 肛門陰窩における細菌感染を契機として, 炎症が腸管壁外へ進展して肛門周囲の皮下へと波及することで膿瘍を形成するものである. 痔瘻は, 肛門周囲膿瘍の外科的あるいは自然排膿後に瘻孔が形成される状態である. 肛門周囲膿瘍の起炎菌としては腸内細菌が多く分離同定される. 一方でStaphylococcus属やStreptococcus属が同定されることもある. このことより, 病態進展にはおむつかぶれなどの肛門周囲皮膚炎の関与も示唆されている.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

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  • 6) 宮田潤子, 貝沼茂三郎, 岩中 剛, 他:肛門周囲膿瘍:漢方. 小児外科 49:193-196,2017
  • 7) 大谷俊樹:十全大補湯. 小児診療 77:1073-1076,2014