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アブストラクト

Title 肥厚性幽門狭窄症
Subtitle 特集 超音波検査と小児外科 : ここまでみえる, ここまでわかる
Authors 大矢知昇*, 沼野史典
Authors (kana)
Organization *山梨県立中央病院小児外科
Journal 小児外科
Volume 53
Number 8
Page 821-825
Year/Month 2021 / 8
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」肥厚性幽門狭窄症(本症)は乳児期早期の嘔吐を呈する疾患群のなかで比較的遭遇する機会のある疾患である. Teeleらが超音波診断の有用性を1977年に報告して以来, 従来の上部消化管造影に代わり, 超音波検査による明確な診断基準が確立した. 本症の超音波所見は特徴的で, 今日汎用されている超音波診断装置を用いて, 小児領域に熟練した検者が幽門管の縦断・横断像を正しく描出すれば高い正診率が得られる. 本症に対する一般的な診察・診断の流れは文献を参照していただき, 本稿では本症の超音波診断において, 超音波検査初学者にもぜひ認識してもらいたい点について解説する. 「I. 本症の病態」胃の解剖学名称は各分野間の見解相違もあろうが, 幽門部は, 胃体と幽門(輪)との間にあり, 幽門の口側に幽門管が位置する. 本症は幽門管の固有筋層(幽門筋)が肥厚することで幽門管が狭窄し, 胃内容の排出障害をきたす病態である.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

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