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アブストラクト

Title 腸重積症診断における超音波検査
Subtitle 特集 超音波検査と小児外科 : ここまでみえる, ここまでわかる
Authors 久保裕之*
Authors (kana)
Organization *高松赤十字病院小児外科
Journal 小児外科
Volume 53
Number 8
Page 835-839
Year/Month 2021 / 8
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」腸重積症とは口側腸管が肛門側腸管に引き込まれることで生じる絞扼性腸閉塞であり, 小児診療に携わる者にとって見逃してはならない疾患の一つとして重要な位置を占める. 本稿では主に日本小児救急医学会ガイドライン作成委員会が作成した『エビデンスに基づいた小児腸重積症の診療ガイドライン』を参考に腸重積症診断における超音波検査について述べ, 筆者が経験した症例についても紹介したい. 「I. 腸重積症の診断」原因不明の不機嫌, 啼泣を含めて腹痛と考えると, 本症の初発症状は腹痛の頻度がもっとも高く, 間歇的に出現するのが特徴である. 嘔吐も初発症状として頻度が高く, 初期の嘔吐は腸管嵌入による迷走神経反射が原因とされており, 吐物は食物残渣であることが多い. イチゴゼリー状と表現される血便も本症に特徴的な症状である. この腹痛, 嘔吐, 血便が腸重積症の三主徴とされるが, 発症12時間以内に血便が自然排泄されることはまれであるため, 早期受診例では典型的な三主徴が揃うことは少ない.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

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