アブストラクト
| Title | 関節疾患 (先天性股関節脱臼・O脚・X脚) |
|---|---|
| Subtitle | 特集 外来で役立つ知識 : 頭頸部・体幹・四肢の疾患 |
| Authors | 福田良嗣* |
| Authors (kana) | |
| Organization | *国立成育医療研究センター整形外科 |
| Journal | 小児外科 |
| Volume | 54 |
| Number | 1 |
| Page | 96-99 |
| Year/Month | 2022 / 1 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「はじめに」小児運動器疾患をみるにあたり, 自己矯正能があるという利点と, 成長障害に伴う機能低下や変形をきたす可能性があるという欠点を理解することが重要である. それゆえ, 少なくとも成長終了まで経過観察することが望まれる. 「I. 先天性股関節脱臼」「1. 病態・疫学」先天性股関節脱臼(congenital dislocation of the hip:CDH, luxation coxaecongenita:LCC)という名称から, Ilfeldらの報告をはじめ, 先天的要因に加えて育児環境に伴う発育要因が注目されるようになり, 近年は発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip:DDH)と呼ばれるようになった. 脱臼の発生頻度は約0.3%である. 女児に多く男女比は1:5〜9とされている. 病因として, (1)遺伝的要因, (2)出生前環境要因:子宮内での異常位(妊娠後期まで骨盤位であった場合, 頭位分娩の5〜7倍のリスク), (3)出生後環境要因:下肢伸展位の保持などがある. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) Ilfeld FW, Westin GW, Makin M : Missed or devel-opmental dislocation of the hip. Clin Orthop Relat Res 203 : 276-281, 1986
- 2) 青木 清 : 先天性股関節脱臼治療の変遷. 尾崎敏文, 赤澤啓史(編) : 先天性股関節脱臼の診断と治療, メジカルビュー社, 東京, pp2-9, 2014
- 3) Salenius P, Vankka E : The development of the tibiofemoral angle in children. J Bone Joint Surg Am 57 : 259-261, 1975
- 4) Blount WP : Tibia var, osteochondrosis deformans tibiae. J Bone Joint Surg 19 : 1-29, 1937
- 5) Langenskiold A, Riska EB : Tibia vara(osteochon-drosis deformans tibiae). J Bone Joint Surg Am 46 : 1405-1420, 1964
