アブストラクト
Title | 小児急性虫垂炎診療ガイドラインと今後の展望 |
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Subtitle | 特集 急性虫垂炎 : 診断, 治療, 研究 |
Authors | 川瀬弘一*1, 内田正志*2, 内田恵一*3, 谷水長丸*4, 廣部誠一*5, 矢ヶ崎英晃*6, 渡部誠一*7 |
Authors (kana) | |
Organization | *1聖マリアンナ医科大学小児外科, *2徳山中央病院小児科, *3三重県立総合医療センター小児外科, *4飯能市東吾野医療介護センター小児外科, *5東京都立小児総合医療センター小児外科, *6山梨大学医学部小児科, *7土浦協同病院小児科 |
Journal | 小児外科 |
Volume | 55 |
Number | 7 |
Page | 696-698 |
Year/Month | 2023 / 7 |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「はじめに」2017年に日本小児救急医学会ガイドライン作成委員会が「エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017」を発行, 第I部 小児急性胃腸炎, 第II部 小児急性虫垂炎で構成され, 筆者は急性虫垂炎ガイドラインワーキンググループ (WG) 座長としてガイドライン作成に関わった. ガイドライン作成に用いた文献は, 2012年10月時点で検索した3,234件 (英文2,476件, 和文758件) で, このなかからWGメンバーによる一次評価, 二次評価を経て最終的な採用文献は909件となった. ガイドライン発行からは6年しか経過していないが, 2012年11月以降の文献を使用してないため, この10年間で新しいエビデンスとしてどのようなものがあるかを確認し, ガイドラインの今後の展望を考えたい. 「I. 急性虫垂炎の保存的治療」「CQ8 : どのようなケースで保存的治療を選択するのか?」に対して, 現在のガイドラインは「A : 単純性虫垂炎では保存的に軽快する症例があり, 画像診断などで進行度を評価し, 保存的治療を選択することは, 有効な手段である. (推奨度C1)」としている. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本小児救急医学会ガイドライン作成委員会 : エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017 https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001192/4/acute_gastroenteritis_in_children_acute_appendicitis_in_children.pdf
- 2) Wilms IM, de Hoog DE, de Visser DC, et al : Appendec-tomy versus antibiotic treatment for acute appendicitis. Cochrane Database Syst Rev, 2011 doi : 10. 1002/14651858. CD008359. pub2
- 3) 福田篤久, 小野 滋, 馬場勝尚, 他 : 小児急性虫垂炎に対する保存的治療の適応と限界. 日小外会誌 51 : 1042-1047, 2015
- 4) 横山智至, 中岡達雄 : 小児単純性虫垂炎に対する保存的治療の経験. 日小外会誌 55 : 236-241, 2019
- 5) 狩野元宏, 小森広嗣, 下島直樹, 他 : 急性虫垂炎に対するinterval appendectomyの適応-どこまで適応を拡大できるか-. 日小外会誌 52 : 1015-1019, 2016