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アブストラクト

Title プロポフォール血管外漏出 さてどうする?
Subtitle 特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング [各論] [鎮静関連トラブルシューティング] Note
Authors 魚住健志, 阿部清一郎, 斎藤豊
Authors (kana)
Organization 国立がん研究センター中央病院内視鏡科
Journal 消化器内視鏡
Volume 36
Number 3
Page 342-344
Year/Month 2024 / 3
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」プロポフォールはGABAA受容体を賦活化し広く中枢神経に抑制的に働く静脈麻酔薬で, 催眠作用, 鎮静作用, 抗不安作用を有するが鎮痛作用はない. プロポフォールはおもに肝臓で代謝される薬剤であり, 大部分が肝臓でグルクロン酸あるいは硫酸抱合を受けて腎より排泄され, 作用発現・作用持続時間ともに短く半減期は2〜8分である. 消化器内視鏡検査における鎮静薬としてのプロポフォールはいくつか利点が報告されており, (1) 覚醒の質がよく, 悪心・嘔吐が少ない, (2) 適切なモニタリング下で使用されれば偶発症は増加しない, (3) 検査後の回復・離床時間が短い, (4) 医師・看護師・患者満足度が高い, などがあげられている. 一方で副作用として呼吸抑制・循環抑制・血管痛がある.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords プロポフォール, 血管外漏出
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

  • 1. 公益社団法人日本麻酔科学会(編):III 静脈関連薬.麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン第3版, 86-98, 日本麻酔科学会,兵庫, 2018
  • 2. 後藤田卓志,赤松拓司,阿部清一郎ほか:内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(第2版). Gastroenterol Endosc 62:1635-1681, 2020
  • 3. Stefanos SS, Kiser TH, MacLaren R et al: Management of noncytotoxic extravasation injuries: a focused update on medications, treatment strategies, and peripheral administration of vasopressors and hypertonic saline. Pharmacotherapy 43:321-337, 2023
  • 4. Fan XW, Xu L, Wei WS et al: Relationship between indwelling site and peripheral venous catheter-related complications in adult hospitalized patients: a systematic review and meta-analysis. J Clin Nurs 32:1014-1024, 2023
  • 5. Varacallo M, Shirey L, Kavuri V et al: Acute compartment syndrome of the hand secondary to propofol extravasation. J Clin Anesth 47:1-2, 2018