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アブストラクト

Title 肥厚性幽門狭窄症
Subtitle 特集 境界領域の診療 外科的疾患
Authors 五藤周*, 増本幸二**
Authors (kana)
Organization *総合病院土浦協同病院小児外科, **筑波大学医学医療系小児外科
Journal 小児内科
Volume 51
Number 10
Page 1497-1500
Year/Month 2019 / 10
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」 肥厚性幽門狭窄症(本症)は幽門筋の異常な肥厚に伴う胃排出障害により, 生後2週から12週ごろの新生児期から乳児期早期にかけて無胆汁性の噴水状嘔吐を主訴として発症する疾患である. わが国での発症頻度は出生1000人に対しておおよそ1〜2例であり, 小児科の日常診療でも遭遇する機会は比較的多い. 「症状, 診断法」 生後2週から12週ごろに出現する無胆汁性の噴水状嘔吐が特徴的な症状である. まれに生後まもなく発症する場合や4〜5か月ごろになって発症する例もあるが, 生後2週過ぎから急激に発症が増加し, 生後5週ごろをピークとして生後12週までに97.5%の症例が発症する. 嘔吐はほとんどが無胆汁性であるが, 4%には胆汁性嘔吐が認められるとする報告もある. したがってとくに生後12週ごろまでの嘔吐を呈する乳児では, 本症である可能性を念頭におかなければならない.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords
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参考文献