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アブストラクト

Title ニューモシスチス肺炎を発症した乳児一過性低ガンマグロブリン血症の1例
Subtitle 症例
Authors 諸岡進太郎*1,2, 中尾寛*1, 河合利尚*3, 窪田満*1, 石黒精*2
Authors (kana)
Organization *1国立成育医療研究センター総合診療部, *2教育研修センター, *3免疫科
Journal 小児内科
Volume 52
Number 3
Page 441-445
Year/Month 2020 / 3
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」ニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumonia: PCP)は, Pneumocystis jirovecii を起因菌とした真菌感染症である. Pneumocystis jirovecii は自然界に広く存在し, 2歳までに多くの児は Pneumocystis 感作を受ける. PCPは日和見感染症であり, 発症した場合は治療を行っても死亡率が高く, 死亡率は5〜25%である. 細胞性免疫の低下が発症に関与すると考えられており, 乳幼児期には原発性免疫不全症や悪性腫瘍などで免疫抑制療法を受けている児で発症することが知られている. 乳児一過性低ガンマグロブリン血症は, 生後6か月以降の乳児で血清IgG値が年齢相当の -2SD未満で, そのほかの原発性免疫不全症が否定されたものである. 病態は不明な点が多いが, 通常, 細胞性免疫は低下しない. 明らかな病因は不明であり, 発症頻度はわが国では不明である.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords
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参考文献