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アブストラクト

Title 起立性調節障害
Subtitle 小児医療グッド・プラクティス 特集 不登校 各論 - 不登校と疾患
Authors 吉田誠司*
Authors (kana)
Organization *大阪医科大学小児科
Journal 小児内科
Volume 52
Number 6
Page 813-816
Year/Month 2020 / 6
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」起立性調節障害(orthostatic dysregulation: OD)の不登校併存例はとても多く, 医療機関で診断されたODの5割に不登校の併存がみられるという状況であり, 教育関係者の関心も非常に高い疾患の一つとなっている. OD診断・治療ガイドラインに基づいた理解と対応, ODから不登校にいたる機序, 不登校ODのbio-psycho-social modelによる理解と対応, について解説する. 「起立性調節障害の理解と対応」「1. 病態生理」ODは, 起立に伴う循環動態の変化に対する生体の代償的調節機構がなんらかの原因で破綻して生じたものである. この機構には循環血液量, 心拍出量, 末梢血管特性, 脳循環調節特性, そして, これらを調節統合する自律神経機能が含まれる. ODはこの機構のいずれかに異常のみられる機能性身体疾患であり, とくに自律神経系による循環調節不全が主要原因である.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

  • 1) 起立性調節障害ワーキンググループ:小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン. 日本小児心身医学会(編):小児心身症ガイドライン集-日常診療に活かす5つのガイドライン, 改訂第2版, 南江堂, 東京, pp26-85,2015
  • 2) 不登校ワーキンググループ:小児科医のための不登校診療ガイドライン. 日本小児心身医学会(編):小児心身症ガイドライン集-日常診療に活かす5つのガイドライン, 改訂第2版, 南江堂, 東京, pp88-116,2015
  • 3) 日本心身医学会用語委員会(編):心身医学用語事典, 第2版, 三輪書店, 東京, p14,2009
  • 4) 田中英高:不登校と起立性調節障害. 平岩幹男, 五十嵐 隆(編):不登校・いじめ, 小児科臨床ピクシス15, 中山書店, 東京, pp66-73,2010
  • 5) 宮野佐年:廃用による心機能の低下-起立性低血圧など. Geriatric Medicine 40:183-187,2002
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  • 6) 岡山県教育委員会:起立性調節障害対応ガイドライン https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/604493_5061359_misc.pdf (2020年4月8日アクセス)