アブストラクト
| Title | 小児で使用する鎮痛薬の種類と特徴 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 「小児の鎮痛・鎮静」を実践するためのTIPS 総論 |
| Authors | 金子健* |
| Authors (kana) | |
| Organization | *慶應義塾大学病院薬剤部緩和ケアセンター専任薬剤師 |
| Journal | 小児内科 |
| Volume | 52 |
| Number | 7 |
| Page | 870-876 |
| Year/Month | 2020 / 7 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「はじめに」小児も成人と同様に, 頭痛, 歯痛, 外傷などに伴う痛み, 検査時の痛みや手術・化学療法などの治療に伴う痛みなどさまざまな痛みを経験する. 疼痛治療が適切に行われなければ, 痛みを抱えることにより恐怖や不安も抱え, 小児の日常生活に支障をきたし深刻な影響を与える. また, 痛みのある患児を見ることは家族にとってもストレスとなる. 痛みでできなかったことや困っていることができるようになり, 以前のような日常生活を取り戻すことが患児やその家族にとって痛み治療のゴールとなる. 本稿では, 小児の疼痛治療に欠かせない非オピオイド鎮痛薬であるアセトアミノフェン, 非ステロイド性消炎鎮痛薬 (NSAIDs) やオピオイド鎮痛薬の特徴や留意点などを概説する. |
| Practice | 臨床医学：内科系 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 龍 恵美 : アセトアミノフェン. 日本緩和医療学会緩和医療ガイドライン作成委員会(編) : がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2014年版, 金原出版, 東京, p76, 2014
- 2) Litalien C, Jacqz-Aigrain E : Risks and benefits of nonsteroidal anti-inflammatory drugs in children. Paediatr Drugs 3 : 817-858, 2001
- 3) Smilkstein MJ, Bronstein AC, Linden C, et al : Acetaminophen overdose : a 48-hour intravenous N-acetylcysteine treatment protocol. Ann Emerg Med 20 : 1058-1063, 1991
- 4) Edwards DA, Fish SF, Lamson MJ, et al : Predic-tion of acetaminophen level from clinical history of overdose using a pharmacokinetic model. Ann Emerg Med 15 : 1314-1319, 1996
- 5) 黒田裕子, 徳田真実, 井上舞鳥, 他 : 溶出性・分割性からみた市販アセトアミノフェン坐剤の比較. 医療薬学 41 : 714-721, 2015
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- 6) 世界保健機関(編), 武田文和(監) : WHOガイドライン 病態に起因した小児の持続性の痛みの薬による治療. 金原出版, 東京, 2013
- 7) 佐々木浩文, 井口まり, 森本文子, 他 : フルルビプロフェンアキセチルの小児術後鎮痛への応用. 日臨麻会誌 16 : 266-269, 1996
- 8) Blake MJ, Gaedigk A, Pearce RE, et al : Ontogeny of dextromethorphan O-and N-demethylation in the first year of life. Clin Pharmacol Ther 81 : 510-516, 2007
- 9) 日本循環器学会, 日本移植学会, 日本川崎病学会, 他 : 循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2010-2011年度合同研究班報告)小児期心疾患における薬物療法ガイドライン https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2012_sachi_h.pdf
- 10) Paramanandam, Prommer E, Schwenke DC : Adverse effects in hospice patients with chronic kidney disease receiving hydromorphone. J Pal-liat Med 14 : 1029-1033, 2011
- 11) NIHS Overseas Drug Safety Information(in Japanese) : NIHS医薬品安全性情報Vol. 18 No. 05(2020/03/05) http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/
