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Title 12. 細菌性髄膜炎, 結核性髄膜炎, 無菌性髄膜炎
Subtitle 『小児内科』『小児外科』編集委員会共編 小児疾患診療のための病態生理3 改訂第6版 III. 神経疾患
Authors 細矢光亮
Authors (kana)
Organization 福島県立医科大学小児科学講座
Journal 小児内科
Volume 54
Number 増刊
Page 298-303
Year/Month 2022 /
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」髄膜炎の病態は, くも膜と脳軟膜に囲まれたくも膜下腔における炎症であり, 一般には髄腔内への炎症細胞の浸潤 (髄液細胞数の増加) により評価する. 髄液細胞数の増加があり, 細菌が検出されたものが細菌性髄膜炎, 真菌が検出されたものが真菌性髄膜炎であり, 細菌や真菌が検出されないものが無菌性髄膜炎である. 無菌性髄膜炎の多くはウイルス性髄膜炎である. 「細菌性髄膜炎」「1 基本病因, 発症機序」わが国における細菌性髄膜炎の発生数は年間約1,500人, その7割 (約1,000人) を小児例が占めるとされていた. 小児の細菌性髄膜炎の原因は, 肺炎球菌, インフルエンザ菌, B群レンサ球菌 (Group B Streptococcus : GBS) , 大腸菌が4大起因菌であり, その他にはリステリア菌, 髄膜炎菌, ブドウ球菌, 緑膿菌, クレブシエラ, セラチア, キャンピロバクター, クリプトコッカス, 結核菌などがあり, これを年齢別にみると, 新生児期はB群を中心とするレンサ球菌と大腸菌を中心とする腸内細菌が, 4カ月以降6歳未満ではインフルエンザ菌と肺炎球菌が, 6歳以降には肺炎球菌がおもになっていた.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献