アブストラクト
Title | 7. 食事内容と内服薬の相互作用 |
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Subtitle | エキスパートが教える 小児の薬物治療 I. 総論 |
Authors | 中野聡 |
Authors (kana) | |
Organization | 順天堂大学小児科 |
Journal | 小児内科 |
Volume | 55 |
Number | 増刊 |
Page | 45-50 |
Year/Month | 2023 / |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「[1] はじめに」内服薬には空腹時, 食前, 食中(食事と一緒), 食後, 食間(食後2時間後), 就寝前(眠前)などのさまざまな用法が存在するが, 多くの内服薬では食後内服が採用されている. これは食後内服がもっとも飲み忘れにくいという人間の生活パターンに基づいた理由からであり, 必ずしも食後内服が薬の効果をもっとも発揮させるからではない. 各内服薬の用法については医療品医薬品添付文書(添付文書)に必ず記載されている. また, より詳細な情報を入手したい場合には医薬品インタビューフォーム(IF)を参照するとよい. 本稿では, まず一般的な用法である食後内服以外の用法が採用されている内服薬について紹介する. 次に特定の食品と一緒に内服することで薬効が増強したり減弱したりする(相互作用がある)内服薬について紹介し, 最後に食欲に影響を及ぼす内服薬について説明する. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | CYP3A4, P-gp, OATP2B1, グレープフルーツジュース, 用法 |
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参考文献
- 1. 藤原靖弘, 他 : ランソプラゾールOD錠の薬物動態に及ぼす食事の影響についての検討. 薬理と治療 39 : 961-966, 2011
- 2. Hatlebakk JG, et al : Proton pump inhibitors : better acid suppression when taken before a meal than without a meal. Aliment Pharmacol Ther 14 : 1267-1272, 2000
- 3. Wienkers LC, et al : Predicting in vivo drug interactions from in vitro drug discovery data. NatRev Drug Discov 4 : 825-833, 2005
- 4. Dresser GK, et al : Fruit juices inhibit organic anion trans-porting polypeptide-mediated drug uptake to decrease the oral availability of fexofenadine. Clin Pharmacol Ther 71 : 11-20, 2002