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アブストラクト

Title 22. 肺炎マイコプラズマ感染症
Subtitle エキスパートが教える 小児の薬物治療 III. 疾患別 B. 感染症
Authors 尾内一信
Authors (kana)
Organization 川崎医療福祉大学医療福祉学部子ども医療福祉学科
Journal 小児内科
Volume 55
Number 増刊
Page 363-365
Year/Month 2023 /
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「[1] 疾患概念」Mycoplasma pneumoniae(MP)は, 飛沫感染, 接触感染で感染し, 上気道炎〜肺炎, 胸膜炎といったすべての呼吸器感染症の病型をひき起こす. 5歳以上の小児と成人で市中肺炎の主要な原因である. ときに呼吸器以外に合併症を伴うことがある. ヒトは一生に一度はMPに感染するとされているが, 終生免疫は獲得しない. 感染には家族内や集団生活をともにするなど比較的濃厚な接触が必要とされる. MPは, 細胞壁が存在せず, リポポリサッカライドやペプチドグリカンなどの細胞壁成分が欠如している. また, 最小の細菌でゲノムサイズも小さく, 増殖時に発生する過酸化水素や活性酸素による細胞障害以外に目立った毒素や病原因子は産生しない. したがって, MPの発病メカニズムは主に宿主のMPに対する免疫機序が想定される. つまり宿主が免疫不全状態では重症化しにくいと考えられる.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 肺炎マイコプラズマ, マクロライド耐性, 抗菌薬適正使用
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。

参考文献

  • 1. NIID国立感染症研究所 : マイコプラズマ肺炎Myco-plasma pneumoniae https://www.niid.go.jp/niid/ja/10/2096-weeklygraph/1659-18myco.html
  • 2. 石和田稔彦, 他(監) : 小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会(編)小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022, 協和企画, pp63-69, 2022
  • 3. 厚生労働省 : 感染症法に基づく医師及び獣医師の届け出について 46マイコプラズマ肺炎 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-38.html
  • 4. Nakamura Y, et al : Recent acute reduction in macrolide-re-sistant Mycoplasma pneumoniae infections among Japanese children. J Infect Chemother 27 : 271-276, 2021
  • 5. 石和田稔彦, 他(監) : 小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会(編)小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022, 協和企画, pp20-21, 2022
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  • 6. 石和田稔彦, 他(監) : 小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会(編)小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022, 協和企画, pp109-111, 2022