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アブストラクト

Title 1. ケトン性低血糖症
Subtitle エキスパートが教える 小児の薬物治療 III. 疾患別 H. 内分泌・代謝疾患
Authors 都研一
Authors (kana)
Organization 地方独立行政法人福岡市立病院機構 福岡市立こども病院内分泌・代謝科
Journal 小児内科
Volume 55
Number 増刊
Page 689-691
Year/Month 2023 /
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「[1] 疾患概念」小児の血糖値は成人に比し低値であるが, その低血糖の定義は明確でなく, 54mg/dL(3.0mmol/L)がもっとも妥当と考えられている. 遺伝性疾患がない健常児でも, 体格が小さな小児においては, 低血糖は絶食により容易に起こりやすい. 小児, とくに乳幼児の低血糖は症状が非特異的であるが, 発達段階の脳への影響が危惧されるため, 迅速で的確な診断と治療が必要である. 脳の通常のエネルギー源はブドウ糖である. ブドウ糖への依存度が高い小児では, 24〜48時間の飢餓状態が限度であり, 以降血糖の維持が困難になる. ブドウ糖が不足する, すなわち低血糖では, 脂肪から合成されたケトン体が脳への代替エネルギーとして利用される. 12〜18時間の絶食で, 低血糖と脳の代替エネルギーとしてのケトン体産生が起こった状態がケトン性低血糖症である.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords ケトン性低血糖症, ケトン体, 低血糖
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。