アブストラクト
| Title | 8. 思春期早発症 |
|---|---|
| Subtitle | エキスパートが教える 小児の薬物治療 III. 疾患別 H. 内分泌・代謝疾患 |
| Authors | 松田希*1, 鹿島田健一*2 |
| Authors (kana) | |
| Organization | *1草加市立病院小児科, *2東京医科歯科大学発生発達病態学 |
| Journal | 小児内科 |
| Volume | 55 |
| Number | 増刊 |
| Page | 723-726 |
| Year/Month | 2023 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「[1] 疾患概念」なんらかの原因で本来の思春期が発来する時期よりも早期に性ホルモンが産生される, あるいは曝露されることにより性早熟徴候をきたし, 心理社会的な問題を生じる疾患である. 二次性徴発来「早期」の定義は, 平均的な二次性徴出現から2〜3SD以上に早期発来するものを指す. 臨床的には, (1)Target Height(予測身長)よりも低い最終身長となること, (2)身体的発育と精神的発育のずれに起因する心理社会的問題の大きいこと, の2つが問題となる. 思春期の発来は視床下部からのGnRH(gonadotropin-releasing hormone)の脈動的分泌が, 下垂体 - 性腺系を刺激することによる. 思春期早発症は, 3つに大別される. 視床下部からのGnRHが早期に増加することによって発症するゴナドトロピン依存性思春期早発症(中枢性思春期早発症), ゴナドトロピン非依存性思春期早発症(仮性思春期早発症), 正常バリアントを含む部分型思春期早発症である. |
| Practice | 臨床医学：内科系 |
| Keywords | 中枢性思春期早発症, 二次性徴, GnRHアナログ |
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参考文献
- 1. 濱島 崇 : 思春期早発症. 小児内科編集委員会, 他(編) : 小児疾患の診断治療基準, 東京医学社, pp210-211, 2018
- 2. 鹿島田健一 : ゴナドトロピン依存性思春期早発症. 日本小児内分泌学会(編) : 小児内分泌疾患の治療, 診断と治療社, pp57-60, 2022
- 3. 鹿島田健一 : 思春期早発症. 日本小児内分泌学会(編) : 小児内分泌学 改訂第3版, 診断と治療社, pp297-302, 2022
- 4. 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班(研究代表 : 有馬 寛) : 間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成30年度改訂)日内分泌会誌 95(Suppl) : 1-60, 2019
- 5. Carel JC, et al : Consensus statement on the use of gonad-otropin-releasing hormone analogs in children. Pediatrics 123 : e752-762, 2009
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- 6. Bangalore Krishna K, et al : Use of Gonadotropin-Releasing Hormone Analogs in Children : Update by an International Consortium. Horm Res Paediatr 91 : 357-372, 2019
- 7. 菅原大輔 : ゴナドトロピン非依存性思春期早発症. 日本小児内分泌学会(編) : 小児内分泌疾患の治療, 診断と治療社, pp62-63, 2022
- 8. 佐藤真理 : ゴナドトロピン非依存性思春期早発症. 日本小児内分泌学会(編) : 小児内分泌疾患の治療, 診断と治療社, pp60-62, 2022
