アブストラクト
Title | 3. 細菌感染症 2) 百日咳感染症 |
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Subtitle | 小児臨床検査2024 XIII. 感染症検査 |
Authors | 中村幸嗣 |
Authors (kana) | |
Organization | 聖マリアンナ医科大学小児科学教室 |
Journal | 小児内科 |
Volume | 56 |
Number | 増刊 |
Page | 596-598 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「はじめに」百日咳(pertussis, whooping cough)は, グラム陰性球桿菌である百日咳菌(Bordetella pertussis)によってひき起こされる, 急性呼吸器感染症である. 乳幼児, とくにワクチン未接種の場合は特徴的な症状を呈し, 重症化のリスクも高い. 一方で, 学童期以降は軽症例が多く, 遷延性咳嗽の原因ともなる. 診断においては, 各検査の特徴を理解した上で, 患者の年齢や発症からの時間経過などに応じて適切な検査を実施することが重要である. 「[1] 培養検査」百日咳菌の培養検査は, 検体採取のための鼻咽頭スワブや特殊な培地が必要となるため, まず検体を提出する前段階で細菌検査室と目的菌が百日咳菌であることを共有した上で準備を進める. 培養検査では, 鼻咽頭ぬぐい液を検体とすることが一般的である. スワブは百日咳菌の増殖を阻害する不飽和脂肪酸を含まない, レーヨン・ポリエステル・ナイロン製などを使用する. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | 百日咳, 培養検査, 遺伝子検査, 抗原検査, 血清抗体価 |
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