アブストラクト
| Title | 未熟児網膜症 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 【必携】専攻医と指導医のための新生児診療到達目標 疾患別到達目標 |
| Authors | 松本直 |
| Authors (kana) | まつもとただし |
| Organization | 東邦大学医療センター大森病院眼科 |
| Journal | 周産期医学 |
| Volume | 50 |
| Number | 4 |
| Page | 701-703 |
| Year/Month | 2020 / 4 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「はじめに」 新生児医療の向上に伴い, 超低出生体重児の生存率は向上し, 未熟児網膜症(retinopathy of prematurity: ROP)の発症率, 治療率は低下してきているが, 治療を要する例の中に重症ROPの割合は増加してきている. ROPは子どもの失明原因の第一位であり, ROPの検査を的確に行い診断, 治療を行うことの重要性は高く, 新生児科医と眼科医は協力し, 診断・治療に当たる必要がある. 「病態」 網膜血管の発生は在胎16週頃より, 視神経乳頭から始まる. 子宮内の胎児は生理的低酸素状態に置かれるため, 血管先端にてvascular endothelial growth factor (VEGF)が産生され, 血管は網膜周辺に向け進展していく. 一般的に36週以降に血管進展は完了する. 早期に出生した場合, 呼吸管理により動脈酸素飽和度は上昇し, 網膜内のVEGF産生が停止することで網膜血管進展も停止し, 周辺に無血管野が形成される. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 太刀川貴子, 武井正人, 清田眞理子, 他: 超低出生体重児における未熟児網膜症: 東京都多施設研究. 日眼会誌 122: 103-113, 2018
- 2) Fierson WM; American Academy of Pediatrics Section on Ophthalmology, American Academy of Ophthalmology, et al: Screening examination of premature infants for retinopathy of prematurity. Pediatrics 131: 189-195, 2013
