アブストラクト
| Title | 腹部臓器疾患 先天性十二指腸閉鎖・小腸閉鎖 |
|---|---|
| Subtitle | 特集 胎児超音波診断を活かす - 産科医と新生児科医からの情報提供 - |
| Authors | 小松篤史 |
| Authors (kana) | こまつあつし |
| Organization | 日本大学医学部産婦人科 |
| Journal | 周産期医学 |
| Volume | 51 |
| Number | 9 |
| Page | 1335-1339 |
| Year/Month | 2021 / 9 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京医学社 |
| Abstract | 「産科」「1. 定義・概念・病態」十二指腸閉鎖の発生頻度は出生5,000〜10,000人に1人といわれている. 生命予後は一般に良好と考えられるが, 50%以上に何らかの合併疾患を有していることから, 十二指腸閉鎖以外の合併疾患の有無及び重症度を評価することが重要である. また上部消化管閉鎖では3.2〜15%の頻度で臍帯潰瘍をきたすとされ, 上部消化管閉鎖に関連した臍帯潰瘍出血例では約44%が子宮内または新生児期に死亡しているとされる. 臍帯潰瘍の発症は妊娠34週以降が多く, 入院管理して胎児心拍モニタリングを強化し子宮内胎児死亡(IUFD)を防ぐために早期娩出する方法も検討される. 小腸閉鎖の発生頻度は出生同じく5,000〜10,000人に1人といわれている. 胎生中期以降の腸重積や腸捻転などによる腸間膜または腸管の血行障害により阻血部の腸管の閉塞が起こると考えられている. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 大澤俊亮, 渡井 有, 中山智理, 他 : 腸閉鎖症(十二指腸閉鎖, 小腸閉鎖). 小児外科53 : 158-163, 2021
- 2) 増本幸二 : 先天性消化管閉鎖・狭窄症, 標準小児外科学 第7版. 医学書院, 東京, pp217-225, 2017
- 3) Ohyama M : Umbilical cord ulcer : Japanese case series and review of the literature. J Periatr Sci 4 : e135, 2012
- 4) Burjonrappa S, Crete E, Bouchard S : Compara-tive outcomes in intestinal atresia : a clinical out-come and pathophysiology analysis. Pediatr Surg Int 27 : 437-442, 2011
- 5) Katsura D, Moritani S, Tsuji S, et al : Prenatal Diagnosis of Umbilical Cord Ulcer : A Report of Two Cases. Case Rep Obstet Gynecol 2019 : 3768761, 2019
