Title	脳室周囲高エコー域と脳室周囲白質軟化症 (PVEとPVL)
Subtitle	周産期の画像診断 [第3版] 新生児編 I. 超音波診断 A. 頭部
Authors	中村泰久*1, 神農英雄*2, 岩田欧介*2
Authors (kana)
Organization	*1名古屋市立大学医学部附属西部医療センター小児科, *2同 大学院医学研究科新生児・小児医学分野
Journal	周産期医学
Volume	54
Number	増刊
Page	302-304
Year/Month	2024 /
Article	報告
Publisher	東京医学社
Abstract	「はじめに」 脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia : PVL)は在胎34週未満の早産児にみられる脳室周囲白質障害である. 脳室周囲白質は血管終末や灌流境界領域に一致しており, 組織の未熟性に加えて容易に虚血による組織壊死を起こす. PVLの臨床的なリスク因子として胎児機能不全, 前置胎盤, 前期破水, 絨毛膜羊膜炎, 多胎, 新生児仮死, 低二酸化炭素血症, 重度の無呼吸発作, 呼吸不全, 敗血症, 動脈管開存症, 晩期循環不全などが挙げられる. 近年は周産期医療の進歩によりPVLの発生頻度が減少してきており, わが国では在胎33週未満児における発生頻度は2.7%であった. しかしながら現在でも, 脳性麻痺の原因として重要である. PVLはその病理所見や画像所見から, (1)cystic PVL, (2)non-cystic PVL, (3)diffuse white matter gliosisの3病型に大別される.
Practice	臨床医学：外科系
Keywords	periventricular echodensities, periventricular leukomalacia, 脳性麻痺

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