Title	心筋症
Subtitle	周産期の画像診断 [第3版] 新生児編 I. 超音波診断 B. 心エコー
Authors	廣野恵一*
Authors (kana)
Organization	*富山大学附属病院小児科, 同糸魚川・地域医療支援学
Journal	周産期医学
Volume	54
Number	増刊
Page	346-350
Year/Month	2024 /
Article	報告
Publisher	東京医学社
Abstract	「はじめに」 心筋症とは, 心筋の器質的あるいは電気的異常を有する多様な疾患群と定義され, その原因は多岐にわたるがしばしば遺伝性である. そして主な病変が心臓にあるものを一次性心筋症, 全身疾患の心筋病変を二次性心筋症と大別している. 本稿では, 肥大型心筋症, 拡張型心筋症, 拘束型心筋症, 心筋緻密化障害, 糖尿病合併妊娠の新生児の心病変について概説する. 「肥大型心筋症」 肥大型心筋症は, 著明な心筋肥大により心室内腔が狭小化し, 拡張障害をきたす疾患である. 非対称性中隔肥厚が特徴で, 左室流出路狭窄をきたす場合(閉塞性肥大型心筋症)がある. わが国では年間0.008%(8.1人対10万人)の発症がみられ, 心筋症全体の33.3%を占める. 新生児・乳児期には本疾患の27.9%が診断される. しばしば家族性に発症し, 常染色体顕性遺伝形式をとる. 新生児期の肥大型心筋症の鑑別としては, ミトコンドリア心筋症が挙げられる.
Practice	臨床医学：外科系
Keywords	肥大型心筋症, 拡張型心筋症, 拘束型心筋症, 心筋緻密化障害, 糖尿病合併妊娠

• 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。