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アブストラクト

Title 先天性皮膚洞
Subtitle 周産期の画像診断 [第3版] 新生児編 I. 超音波診断 C. その他の部位
Authors 石崎竜司*
Authors (kana)
Organization *静岡県立こども病院脳神経外科
Journal 周産期医学
Volume 54
Number 増刊
Page 383-387
Year/Month 2024 /
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「はじめに」 皮膚洞は, 中枢神経系の発生において, 妊娠第3〜第8週の一次神経形成期に神経外胚葉と皮膚外胚葉が完全に分離できずに, 中枢神経と皮膚との間に交通が残ることで起こるとされている. 表皮欠損・凹み(dimple)・色素沈着・血管腫・多毛などの"告げ口徴候"とよばれる皮膚所見を, 主に腰仙部正中線上に認めることが多く, 後頭部や稀に胸部や頸部に認めることもある. 皮膚洞は上皮で覆われた管状構造であり, 皮下組織, 筋肉, 骨, 硬膜, 硬膜内の神経構造に達することがあるが, 皮下組織で終わることは稀であり, 硬膜外が20%未満, 約60%が硬膜内に達するとされている. また, 類(上)皮腫・脂肪腫・割髄症などを合併することもある. 皮膚洞の皮膚開口部は, 多様な病原体の侵入口となりうるため, 髄膜炎や脊髄内膿瘍などの重篤な感染性合併症を引き起こす危険性がある. 皮膚所見により無症状で発見されることもあるが, 髄膜炎や膿瘍などの感染をきたして皮膚洞に気づかないと, 検査のための腰椎穿刺により病状を悪化させる危険性がある.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 超音波検査, 皮膚洞, 偽皮膚洞, 尾骨窩
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。