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アブストラクト

Title 正期産児の低酸素性虚血性脳症 - MRI画像所見を中心に
Subtitle 周産期の画像診断 [第3版] 新生児編 IV. MRI診断 A. 頭部
Authors 西本雅和*, 早川克己*, 山田惠*
Authors (kana)
Organization *京都府立医科大学放射線医学教室
Journal 周産期医学
Volume 54
Number 増刊
Page 491-495
Year/Month 2024 /
Article 報告
Publisher 東京医学社
Abstract 「低酸素性虚血性脳症(HIE)とは」 低酸素性虚血性脳症(hypoxic ischemic encephalopathy : HIE)とはさまざまな原因により新生児仮死に陥った新生児において, 脳に十分な血液や酸素が送られないために, 脳がダメージを受けている状態を指す. 通常, 組織への血流量の低下(虚血)と, 血液の酸素運搬能の低下(低酸素)の2つの病態が混在していることが多いため, 低酸素性虚血性脳症とよばれる. 原因として, 心筋梗塞, 心停止, 各種ショック, 窒息などが挙げられる. 脳への酸素供給が途絶えると, 意識は数秒以内に消失し, 3〜5分以上それが続けば脳障害を生じる. 予後不良の予測する因子としては, 自己心拍再開後24時間以内のミオクローヌス・てんかん重積状態の出現, 瞳孔反応や角膜反射の消失, および3日後の運動反応の消失または四肢の異常伸展反応が挙げられる. 治療としては現在エビデンスのある唯一の治療法として低体温療法が行われている.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords 低酸素性虚血性脳症, brain magnetic resonance imaging, diffusion weighted imaging, white matter, deep gray matter
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に1,023円(税込) です。