アブストラクト
Title | 新生児の脳梗塞 画像診断 |
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Subtitle | 周産期の画像診断 [第3版] 新生児編 IV. MRI診断 A. 頭部 |
Authors | 村上信哉*1, 伊東絵美*2, 楠田剛*3 |
Authors (kana) | |
Organization | *1福岡市立こども病院脳神経外科, *2同 放射線科, *3同 新生児科 |
Journal | 周産期医学 |
Volume | 54 |
Number | 増刊 |
Page | 496-500 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 東京医学社 |
Abstract | 「はじめに」 新生児期発症の脳梗塞は稀な病態であり, 動脈性梗塞は2,300〜4,000出生に1例, 静脈洞血栓による梗塞はさらに稀とされている. 臨床症状のわかりにくさや, 画像診断の困難さから, 新生児期に診断されない例も多いため, 実際はさらに多い可能性もある. 新生児期脳梗塞はさまざまな疾患によって生じ, 心疾患, 血液疾患, 血管炎症性疾患, 髄膜炎, 代謝性疾患, 周産期外傷, 脱水といったものが挙げられる. 周産期特有の病態としては, 胎盤からの血栓が卵円孔を通じて大動脈系に入り脳動脈に塞栓を生じることもあるといわれている. いずれにしても, 梗塞の原因を特定することは難しいことが多い. 胎児期に脳梗塞が生じると, 出生後すぐには症状が明らかではないことが多く, 新生児期に画像診断がされることは少ない. 周産期に梗塞が生じた場合は, 痙攣発作, 呼吸障害, 活気低下など比較的重篤な症状を呈していることがあり, 出生後早期に画像検査で診断がなされる脳梗塞はこのような場合が多いと思われる. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | 脳虚血, MRI, ASL, 脳血流, てんかん |
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