~
検索条件をクリア

アブストラクト

Title 7 慢性呼吸器疾患のフレイル
Subtitle 特集 リハビリテーション医療におけるフレイル対策の実際
Authors 植木純*, 野村菜摘*
Authors (kana)
Organization *順天堂大学大学院医療看護学研究科 臨床病態学分野呼吸器系
Journal The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Volume 60
Number 10
Page 880-884
Year/Month 2023 / 10
Article 報告
Publisher 日本リハビリテーション医学会
Abstract 「要旨」2023年5月に公表された「健康日本21(第三次)」では, COPDの死亡率の減少が新たな目標として掲げられた. フレイルはCOPDの死亡, 心血管イベント, 入院, 入院を要する増悪, プライマリケアを受診する増悪のリスクを増大させる病態である. COPDのプレフレイルやフレイルは進行性で, フレイルからの回復が低い可能性がある. また, COPDでは, 呼吸筋力低下と呼吸筋量減少を示す呼吸サルコペニアが全身性サルコペニアとともに併存する場合がある. COPDの死亡率の減少を達成するためには, フレイルおよびサルコペニアの早期発見, 介入が重要である. 呼吸リハビリテーションは有益性のエビデンスが確立された治療介入である. フレイルの存在は増悪や入院による呼吸リハビリテーションからの脱落のリスクとなるが, プログラムを完了すると, MRCスコア, 運動耐容能, 身体活動性, QOLの改善効果が認められ, 半数以上がフレイルから脱することが報告されている. 導入後も評価に応じた呼吸リハビリテーションによるシームレスな介入や, 健康の維持・増進や増悪予防のためのセルフマネジメント行動が継続できるようにセルフマネジメント教育をコアとして, 調整, 意思決定, システム構築, 専門職育成を柱とする統合されたセルフマネジメント支援を行うことも重要である.
Practice 医療技術
Keywords COPD, フレイル, 呼吸サルコペニア, 呼吸リハビリテーション, セルフマネジメント支援
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

残りの15件を表示する