| Title |
1 首下がり症候群の病態 なぜ生じるのか? - 整形外科の視点から - |
| Subtitle |
特集 首下がり症候群に対するリハビリテーション治療 |
| Authors |
遠藤健司*, 西村浩輔*, 澤地恭昇*, 長山恭平*, 上原太郎*, 林英佑*, 山本謙吾* |
| Authors (kana) |
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| Organization |
*東京医科大学整形外科学分野 |
| Journal |
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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| Volume |
62
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| Number |
3
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| Page |
212-218 |
| Year/Month |
2025 / 3 |
| Article |
報告 |
| Publisher |
日本リハビリテーション医学会 |
| Abstract |
「要旨」高齢社会において, 特発性の首下がり症候群患者は増加している. スマートフォンの普及, 座位姿勢での前傾姿勢が多いことが誘因となっていることが多い. 発症から6カ月以内の造影MRIでは95%以上でC6, C7, T1棘突起付着部の項靭帯から頭板状筋に造影効果を認め, 同棘突起の付着部炎, 損傷による頭頚部伸展障害が病態であると考えられる. 頚胸椎移行部の過伸展が継続すると頚部伸筋群は変性壊死を起こすため不可逆性となる. また, 骨性変化が生じると自然矯正不能な後弯症に進行するため早期治療が重要である. 初期治療は, 過屈曲予防のための装具, 上位胸椎の後弯拘縮除去と安定化を目的とした運動療法が有用である. |
| Practice |
医療技術 |
| Keywords |
首下がり症候群, 診断, リハビリテーション治療, MRI |