アブストラクト
| Title | 人工膝関節全置換術症例における術後3か月までの膝関節伸展筋力の継時的変化 |
|---|---|
| Subtitle | 短報 |
| Authors | 瀬崎唯1), 森下勝行1), 田村篤1), 松矢裕美1), 奥村沙也加1), 池田直人1), 三前久瑠美1), 村上友彦2), 大槻周平2), 田村竜一3) |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1)洛西シミズ病院 リハビリテーション科, 2)大阪医科大学 整形外科, 3)洛西シミズ病院 整形外科 |
| Journal | The Journal of Clinical Physical Therapy |
| Volume | 22 |
| Number | |
| Page | 39-46 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 臨床理学療法研究会 |
| Abstract | 5「Summary」本研究は, 理学療法を施行した人工膝関節全置換術(TKA)術後症例における膝関節伸展筋力の回復時期とその要因を明らかにすることを目的とした. 対象は当院にてTKAを施行した13例14膝とした. 評価項目は, 主項目として膝関節伸展筋力, 副項目としてCRP値, ROM(膝関節伸展・屈曲), 筋力(股関節外転・膝関節屈曲), 10m歩行(歩行速度), KOOSとした. 結果は, 膝関節伸展筋力が術前の状態に回復する時期は術後2週から術後1か月の間で生じることが確認された, さらに, 膝関節伸展筋力と各項目の改善率の関連性では, 術後2週から術後1か月における膝関節屈曲・伸展ROMと股関節外転筋力の改善率の間に有意な相関関係が認められた. 歩行速度, KOOSのADLとQOL項目は術後1〜3か月で術前より改善した. 以上のことから, 膝関節の柔軟性および股関節周囲筋の機能の向上が膝関節伸展筋力の回復に関連し, 歩行速度やADL, QOLの改善に繋がる可能性が示唆された. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | TKA, 術前機能, 膝関節伸展筋力 |
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参考文献
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- 3) 市橋則明:身体運動学 関節の制御機構と筋機能. 市橋則明(編集), メジカルビュー社, 東京, 2017,pp252-253.
- 4) 細田多穂, 柳澤 健:理学療法ハンドブック第3巻. 細田多穂, 柳澤 健(編集), 協同医書出版, 東京, 2002,p307.
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- 13) 中島 遼, 平野大輔・他:拮抗筋の柔軟性改善は主動筋による関節トルクに影響するか?. 理学療法科学 27(1):51-54,2012.
- 14) 小野沢敏弘:変形性膝関節症における膝周囲筋の動作筋電図医学的研究. 日本整形外科学会雑誌 60(8):929-939,1986.
- 15) Ferrucci L, Guralnik JM, et al:Departures From Linearity in the Relationship Between Measures of Muscular Strength and Physical Performance of the Lower Extremities:The Women's Health and Aging Study. J Gerontol A Biol Sci Med Sci 52(5):275-285,1997.
- 16) 鎌倉やよい, 深田順子:周術期の臨床判断を磨く. 手術侵襲と生体反応から導く看護. 医学書院, 東京, 2019,pp73-74.
- 17) 飛永敬志, 岡浩一郎・他:人工膝関節全置換術による身体機能および健康関連QOLの回復過程. 理学療法科学 26(2):291-296,2011.
