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アブストラクト

Title 生化学・免疫検査への溶血・乳びの影響と対策法
Subtitle 第54回大会シンポジウム講演要旨 / 溶血検体, 混濁検体の測定, どうしてますか?
Authors 姫野美保1), 藤本一満2), 酒谷昌宏1)
Authors (kana)
Organization 1)株式会社ファルコバイオシステムズ 総合研究所, 2)倉敷芸術科学大学 生命科学部 生命医科学科
Journal 医療検査と自動化
Volume 48
Number 2
Page 113-116
Year/Month 2023 / 4
Article 報告
Publisher 日本医療検査科学会
Abstract 「要旨」溶血は採血関係, 検体保管法が原因で発生することが多く, 乳びは高カイロミクロン血症や高VLDL血症で発生する. 溶血検体では赤血球内高濃度物質漏出による正誤差, 赤血球内漏出物質による測定系への影響, 赤血球内Hb漏出による測定波長への影響によって正確な値が得られない場合がある. 乳び検体ではTG値への影響, 脂質関連測定系への影響によって正確な値が得られない場合がある. 当検査センターでは, 溶血や乳び検体で影響を受けたと思われる検査項目に関しては, 再検査や希釈測定など確認作業を行い, 顧客側に的確な影響度合いを伝えるためにコメント等を検査報告書に付加し報告している. さらに, 溶血検体を減らすために顧客と協力し, 乳び検体の影響が小さい試薬を用いて, 正確な検査値が得られるように日々努めている.
Practice 医療技術
Keywords 溶血・混濁, 乳び, 生化学・免疫検査, 検査センター
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 藤本一満,QM研究会.血清情報統一の取り組み-混濁度判定基準の設定-.日本臨床検査自動化学会学会誌 2011;36(4):693.
  • 2) 藤本一満.検体異常(1)溶血・乳び・黄疸など. Medical Technology 2020;48(6):596-598.