| Title |
烏口突起骨折に対し骨接合術を行った3例 |
| Subtitle |
原著 |
| Authors |
角悠司1), 大川新吾1), 大饗和憲2), 安達伸生2) |
| Authors (kana) |
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| Organization |
1)公立世羅中央病院整形外科, 2)広島大学整形外科 |
| Journal |
中国・四国整形外科学会雑誌
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| Volume |
35
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| Number |
2
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| Page |
207-212 |
| Year/Month |
2023 / |
| Article |
原著 |
| Publisher |
中国・四国整形外科学会 |
| Abstract |
「はじめに」烏口突起骨折(以下, CF)は肩甲骨骨折の2〜13%と比較的稀な骨折である. 一般的にOgawa分類が用いられ, 烏口鎖骨靭帯より近位の烏口突起基部骨折をType I, 烏口鎖骨靭帯より遠位の烏口突起先端部骨折をType IIと分類される. CFの治療報告は少なく, 治療法の明確な基準がない. 保存加療が有効と報告される一方で, 肩関節前方脱臼併発例では偽関節症例の報告もある. 今回受傷起点や骨折型も異なるCF3例に骨接合術を施行し, 各症例の治療法について考察を加え報告する. 「症例」症例1は86歳男性. 斜面で木を伐採中に, 転がってきた丸太で右肩を強打し, そのまま斜面を滑落し受傷した. 右肩関節前方脱臼とCF Type IIを認めた. ゼロポジションで牽引し脱臼を整復したが, 骨片は約2cmの下方転位を認めた. 共同腱の付着した骨片を整復し烏口突起先端部から4mm径のCannulated cancellous screw(以下, CCS)で固定した. |
| Practice |
臨床医学:外科系 |
| Keywords |
Coracoid Fracture(烏口突起骨折), Scapula Fracture(肩甲骨骨折), Shoulder Dislocation(肩関節脱臼), Acromioclavicular Joint Dislocation(肩鎖関節脱臼), Superior Shoulder Suspensor Complex(肩上方懸垂複合体) |