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アブストラクト

Title 3-A. 医療の高度化において出生前診断は推奨されるべきである
Subtitle 第24回教育セミナーワークショップから
Authors 伊藤宏司*1, 堀江潤*2, 河南幸乃*3, 田角悠子*4, 藤野正之*5, 鷲尾洋介*6, 竹内章人*7
Authors (kana)
Organization *1岐阜県立多治見病院, *2三重中央医療センター, *3済生会兵庫県病院, *4横浜市立大学附属市民総合医療センター, *5藤田医科大学, *6岡山大学大学院, *7岡山医療センター
Journal 日本新生児成育医学会雑誌
Volume 34
Number 2
Page 207-209
Year/Month 2022 / 6
Article 報告
Publisher 日本新生児成育医学会
Abstract 「要旨」出生前診断は, 適切な妊娠管理, 分娩方式の決定, 新生児管理や療育環境の向上を目的とするが, 医学的, 社会的, 倫理的にも多くの課題が残されている. 今回, 医療の高度化において出生前診断は将来的に推奨されるべきと考え, 討論を行った. 出生前診断のメリットは, 出生後に必要な医療サポートを前もって整えることができる他, 家族が障がいをもった児を受け入れるための物理的・精神的な準備期間を設けることができるという点が挙げられる. 疾患と共存しなければならない状況においては, 家族の受け入れが容易でない状況に陥る可能性があるが, 予め疾患が明らかになることにより家族の受け入れやカウンセリングを行うための時間を確保できる点は出生前診断の利点と言える. しかし, カウンセリングが十分になされないケースもあり, 出生前診断に関する体制作りやカウンセリングが整備されることが, 出生前診断を推進する上で重要であると結論に至った.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords prenatal diagnosis, promotion, counseling, preparation
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 澤井英明. 出生前診断の実際. 櫻井晃洋編, 遺伝カウンセリングマニュアル. 改訂第3版, 南江堂, 東京, 2016; 48.