アブストラクト
Title | 高血圧 |
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Subtitle | シリーズ・コーナー 処方のコツ [使い分けとさじ加減] |
Authors | 勝谷友宏 |
Authors (kana) | |
Organization | 日本臨床内科医会 常任理事 |
Journal | 日本臨床内科医会会誌 |
Volume | 38 |
Number | 5 |
Page | 335-346 |
Year/Month | 2024 / 3 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本臨床内科医会 |
Abstract | 「高血圧の現状と家庭血圧測定」 診察室血圧(外来血圧)で140/90mmHg以上, 家庭血圧で135/85mmHgの場合に高血圧と診断される. わが国の高血圧(hypertension)患者数は約4300万人と推定され, そのうち3100万人が管理不良とされる. その内訳は, 高血圧と認知していない者が1400万人, 認識しているが管理不良の者が1250万人とされ, 医師の殆どが高血圧は最も管理できている疾患であるという認識と大きくかけ離れていることから, Hypertension Paradoxと揶揄される事態となっている. わが国は日常診療において家庭血圧測定が世界で最も頻用されている国であり, 診断と治療において診察室血圧と家庭血圧に乖離がある場合には, 家庭血圧を重視すべきとガイドライン(JSH2019)にも明記されている. したがって, 正しく家庭血圧を測定し, 記録することが診断および治療において重要なポイントとなる. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 日本高血圧学会, 高血圧治療ガイドライン作成委員会, 編:高血圧治療ガイドライン2019, ライフサイエンス出版, 東京, 2019
- 2) 血圧手帳:日本高血圧協会, http://www.ketsuatsu.net/bpnote.html
- 3) 日本高血圧学会:高血圧治療補助アプリ適正使用指針(第1版), http://www.jpnsh.jp/files/cms/740_1.pdf
- 4) 佐藤倫広:文部科学省・科学研究費助成事業 研究成果報告書「降圧薬の最大降圧度および最大効果出現日数に関する情報の構築:家庭血圧に基づく検討」, https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-26860093/26860093seika.pdf
- 5) Katsuya T, et al:Salt sensitivity of Japanese from the viewpoint of gene polymorphism. Hypertens Res, 26:521-525,2003
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- 6) Katsuya T, et al:Exploratory study on the rela-tionship between urinary sodium/potassium ratio, salt intake, and the antihypertensive effect of es-axerenone:the ENaK Study. Hypertens Res, 2024. doi:10.1038/s41440-023-01519-0