アブストラクト
Title | 認知症の人とのコミュニケーション心理学の立場から |
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Subtitle | 特集 認知症ケアと語り ; 生涯発達にも着目して |
Authors | 大庭輝 |
Authors (kana) | |
Organization | 弘前大学大学院保健学研究科 |
Journal | 日本認知症ケア学会誌 |
Volume | 21 |
Number | 4 |
Page | 514-519 |
Year/Month | 2023 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本認知症ケア学会 |
Abstract | 「抄録」パーソンセンタードケアの理念は認知症ケアに深く根づいていると思われるが, われわれは認知症の「人」としてどれだけみることができているだろうか. 本稿では認知症の人とのコミュニケーションについて心理学の立場から, I. 認知症の「人」と接すること, II. 認知症の人の言葉を紡ぐこと, III. 認知症の人の視点を想像すること, IV. 認知症の人の語りを聴くこと, という4つの視点を取り上げた. 根拠に基づいたケア (Evidence-Based Care) や根拠に基づいた実践 (Evidence-Based Practice) など, 認知症ケアにおいても科学的な視点を取り入れる必要性が指摘されてきている一方, 1人ひとりが固有の人生を歩んできた個としての存在であり, 認知症の人の語りを通じてその人自身を知ろうとする姿勢が専門職には求められることを指摘した. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | 会話, パーソンセンタードケア, エビデンス, 個人差, 認知機能 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) トム・キットウッド(高橋誠一訳):認知症のパーソンセンタードケア;新しいケアの文化へ. クリエイツかもがわ, 京都(2017).
- 2) 国際老年精神医学会著, 日本老年精神医学会監訳:認知症の行動と心理症状BPSD. 第2版, アルタ出版, 東京(2013).
- 3) 日本精神神経学会監修, 高橋三郎, 大野 裕, 染谷俊幸, ほか監訳:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル. 医学書院, 東京(2014).
- 4) 大庭 輝:コミュニケーションを通した認知症のアセスメント. 高齢者のケアと行動科学, 23:2-10(2018).
- 5) 大庭 輝, 佐藤眞一:認知症plusコミュニケーション怒らない・否定しない・共感する. 日本看護協会出版会, 東京(2021).
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- 6) ハワード カーシェンバウム, ヴァレリー・ランドヘンダーソン編(伊東 博・村山正治監訳):ロジャース選集(上);カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文. 誠信書房, 東京(2001).
- 7) 大庭 輝:認知症の非薬物的アプローチ;研究から実践への示唆. 高齢者のケアと行動科学, 27:2-8(2022).