Title	重症呼吸不全に対するV-V ECMOの特徴と概要
Subtitle	総説
Authors	開正宏
Authors (kana)
Organization	名古屋第一赤十字病院 臨床工学技術課
Journal	体外循環技術
Volume	47
Number	3
Page	217-229
Year/Month	2020 /
Article	報告
Publisher	日本体外循環技術医学会
Abstract	「要旨」COVID-19が世界中に猛威を振い, 多くの患者に体外式膜型人工肺(extra-corporeal membrane oxygenation:ECMO)が装着されている. 呼吸補助を目的とするRespiratory ECMOは, V-V ECMOを選択するケースが多い. V-A ECMO(経皮的心肺補助:percutaneous cardio pulmonary support:PCPS)については多数を経験する施設でも, V-V ECMOの症例経験は少ないという背景があった. しかし, COVID-19の世界的流行により, V-V ECMOが脚光を浴びてECMO装置を保有している施設では, どこにおいても施行する可能性が出てきた. V-V ECMOは純粋な重症呼吸不全に対するRespiratory ECMOとしてだけでなく, 重症循環不全に対するCardiac ECMOや体外循環式心肺蘇生法(extracorporeal cardiopulmonary resuscitation:ECPR)として導入されたV-A ECMOを離脱する手段として用いられることもある. V-V ECMOとV-A ECMOは基本的な回路構成や管理方法に大きな差異はないが, 施行期間や特徴は異なる. 我々臨床工学技士, 特に体外循環を担当する技士には, V-V ECMOの専門的知識や技術が高い水準で求められている. 今回はV-V ECMOの特徴と概要として, 目的・構成・管理を説明する.
Practice	医療技術
Keywords	新型コロナウイルス感染症, ECMO, リサーキュレーション, COVID-19, ECMO, recirculation

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