アブストラクト
| Title | 2. 人工股関節全置換術症例における術前の転倒リスク評価と退院時歩行能力との関連性 |
|---|---|
| Subtitle | 研究論文 (原著) |
| Authors | 矢代郷1), 中田結子1), 新出敏治1), 石黒幸治1), 今西理恵子2), 服部憲明2) |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1)富山大学附属病院 リハビリテーション部, 2)富山大学附属病院 リハビリテーション科 |
| Journal | 国立大学リハビリテーション |
| Volume | 44 |
| Number | |
| Page | 7-12 |
| Year/Month | 2023 / |
| Article | 原著 |
| Publisher | 国立大学リハビリテーション療法士協議会 |
| Abstract | 【はじめに】 「令和元年版高齢社会白書」によると, 高齢者が要介護となる主な原因は, 脳血管疾患, 認知症, 高齢による衰弱と続き, 「骨折・転倒」は全体の15.2%を占め, 4番目の多さになっている. また, 厚生労働省の報告では, 平成30年度介護施設内事故状況分類において, 転倒・転落・滑落が65.6%を占めている. 高齢者にとって転倒により動けない状態が長く続くと, 筋力や身体機能の低下を招き, 寝たきりにつながる. そのため, 転倒予防は健康寿命の観点からも重要であり, 同時に, 転倒リスク評価も必要である. 転倒リスクを簡便に評価できるスケールとしてFall Risk Index (FRI)-21とFRIがある. FRI-21は最初に過去1年間での転倒歴を問うた上で, 身体機能に関する8項目, 老年症候群に関する8項目, 環境要因に関する5項目の計21項目に二者択一で答える質問票である. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | FRI: Fall Risk Index, 人工股関節全置換術, 退院時歩行能力 |
- 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 令和元年版高齢社会白書 -内閣府. https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2019/zenbun/01pdf_index.html (参照2022年9月15日)
- 2) 平成30年度介護施設内事故状況分類 -厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000513697.pdf (参照2022年9月15日)
- 3) 鳥羽研二(監). 高齢者の転倒予防ガイドライン. メジカルビュー社, 2012, pp8-11.
- 4) 生友尚志, 永井宏達, 他: 日本における人工股関節全置換術患者の転倒実態調査. 日本整形外科学会雑誌. 2015;89:828-829.
- 5) 公益社団法人: 「運動器不安定症」とは. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/mads.html (参照2022年8月15日)
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- 6) 内山靖, 小林武, 他: 臨床評価指標入門. 共同医書出版,東京, 2003, pp127-133.
- 7) 山崎裕司, 長谷川輝美: 固定用ベルトを装着したダイナモメーターによる等尺性膝伸展筋力の測定 腱社内再現性の検討. 巧緻リハビリテーション学院紀要3. 2002;7-11.
- 8) 烏羽研二, 大河内二郎, 他: 転倒リスク予測のための「転倒スコア」の開発と妥当性の検証. 日老医誌. 2005;42:346-352.
- 9) 高野義隆, 村山卓也, 他: 転倒予防のためのリスク評価. PROGRESS IN MEDICINE40. 2020;1:15-20.
- 10) Podsiadlo D, Richardson S: The timed "Up & Go" a test of basic functional mobility for frail elderly. Geriatr Gerontol Int. 2006;6:223-227.
- 11) 亘理克浩, 沼田友一・他: 人工股関節全置換術後の膝関節周囲筋の筋力について. 理学療法学. 2008;35:716.
