アブストラクト
| Title | 5. 摂食障害クリニカルパスにおける精神科作業療法の役割の検討 |
|---|---|
| Subtitle | 症例報告 |
| Authors | 小松瑞生1), 菊池ゆひ2), 西悦子1), 麦井直樹1), 坪本真3), 宮岸良彰3) |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1)金沢大学附属病院 リハビリテーション部, 2)金沢大学医薬保健研究域保健学系, 3)金沢大学医薬保健研究域医学系精神行動科学 |
| Journal | 国立大学リハビリテーション |
| Volume | 45 |
| Number | |
| Page | 50-53 |
| Year/Month | 2024 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 国立大学リハビリテーション療法士協議会 |
| Abstract | 「はじめに」摂食障害は若年女性に多く発症する精神疾患で, その経過は難治で慢性化しやすい. 神経性無食欲症では極端な食事制限により低栄養や電解質異常など身体的な危険を生じ, 死亡率は6〜20%といわれている. 救命のための緊急入院が必要な場合があるが, 低栄養状態の患者は思考の柔軟性を欠き(飢餓症候群), 治療や入院への抵抗が強いため, 一般病棟では管理が難しく精神科病棟での入院となることが多い. この入院治療において初期対応や栄養管理等への統一した対応, 入院期間の短縮, 治療の効率化のため, 摂食障害クリニカルパス(以下, 摂食パス)を導入・運用する総合病院が増えている. 当院は精神科病棟で身体管理と精神科的治療を完結させるため, 2014年に摂食パスを導入し, 重症の摂食障害患者の入院を受け入れてきた. |
| Practice | 医療技術 |
| Keywords | 摂食障害, クリニカルパス, 精神科作業療法 |
- 全文ダウンロード： 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 中井義勝,永田利彦,他:摂食障害治療ガイドライン.医学書院,東京, 2012, pp145-158.
- 2) 牛島洋景:国府台病院児童精神科における神経性無食欲症クリニカルパス(身体管理パス)導入の試みと課題.児童青年精神医学とその近接領域, 2016;57:589-593.
- 3) 波夛伴和,河合啓介,他:神経性食欲不振症と神経性大食症のクリニカルパス(心療内科).臨床精神医学, 2008;37:1449-1457.
- 4) 村松朋子,廣澤徹,他:摂食障害の治療における身体管理マニュアル導入の試み-包括的な治療を目指して-.北陸神経精神医学, 2014;28:68-75.
- 5) 山根寛:精神障害と作業療法-治る・治すから生きるへ-第3版.三輪書店,東京, 2010, pp253.
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- 6) 腰原菊恵,山根寛:神経性無食欲症に対する作業療法の関与.作業療法, 2006;25:124-134.
- 7) 大野宏明,有安芽衣,他:摂食障害に対する精神科作業療法の実際.作業療法おかやま, 2018;27:15-20.
