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アブストラクト

Title 深部感覚障害に対するアプローチを追加したことにより, 歩行が改善した一例
Subtitle 症例報告
Authors 三浦直樹1)
Authors (kana)
Organization 1)篠田総合病院 リハビリセンター
Journal 山形理学療法学
Volume 19
Number
Page 51-55
Year/Month 2022 /
Article 報告
Publisher 山形県理学療法士会
Abstract 「要旨」 「目的」深部感覚障害を呈し歩行自立に至っていない脳卒中片麻痺患者に対し, 位置覚・運動覚に着目した評価・治療を追加し改善が得られた為報告する. 「対象」80歳代女性, 脳梗塞発症後55病日〜108病日目を担当. 歩行は中等度介助レベル. 「方法」立位〜歩行における左立脚時の制御不全に対し, 各客観的検査項目に加え視覚的フィードバックを使用した評価を実施. 治療は運動療法を中心に行った. 「結果」随意運動, 筋出力の改善が得られているにも関わらず83病日目の段階で歩行自立度に変化は無かった. この時点において, 位置覚・運動覚の検査数値の低下や, 視覚情報の提示の有無によって姿勢保持時間に差が生じていることから, 治療プログラムに荷重下にて麻痺側下肢, 体幹の従重力及び抗重力伸展活動を追加してアプローチを行なった. その後, 108病日目に歩行は近位見守りレベルまで改善した. 「結論」深部感覚情報の入力, 感覚情報処理過程における感覚統合(知覚, 認知)の改善が下肢・体幹の筋出力の向上に繋がり, 歩行自立度を変化させた可能性が示唆された.
Practice 医療技術
Keywords 深部感覚障害, 運動療法, 歩行能力
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献