アブストラクト
Title | 日本の看護i研究における音楽療法についての文献検討 |
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Subtitle | 資料 |
Authors | 藤巻佑惟*1, 小田嶋裕輝*2 |
Authors (kana) | |
Organization | *1前 名古屋市立大学看護学部看護学科, *2名古屋市立大学大学院看護学研究科 |
Journal | 日本看護医療学会雑誌 |
Volume | 22 |
Number | 1 |
Page | 64-75 |
Year/Month | 2020 / 6 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本看護医療学会 |
Abstract | 「要旨」本研究では, 日本の看護研究において音楽療法を行った国内文献の動向を把握し, 音楽療法を扱う看護研究の課題や看護における音楽療法の課題を明らかにすることを目的とした. 医学中央雑誌web版ver.5を用いて, 検索式を「音楽療法」and「患者」として, 「原著論文」と「看護文献」で絞り込んで文献を検索し, 187件が該当した. 187件の文献のうち, 患者への音楽療法の実施内容と効果が明記されている14件の文献を分析対象とした. 分析対象とした文献のそれぞれについて, 文献の発行年, 研究目的, 音楽療法の定義の有無, 研究デザイン, 研究方法, 音楽療法の実施内容と主な効果などについて文献カードで整理し, 項目別に内容を分類してまとめた. その結果, 分析対象とした文献は, 音楽療法による精神面・身体面・社会面への影響のいずれかについて明らかにしようとする研究であった. 研究デザインは記述型研究の割合が高く, 音楽療法の実施は, 急性期患者から慢性期患者の身体的疾患を有する個人に対して受動的音楽療法を行うものが多かった. 音楽療法を扱う看護研究の課題として, 音楽療法の専門性を理解し音楽療法士との連携の下で研究を行うことなどが挙げられた. 看護における音楽療法の課題として, 選曲する上で行った患者の利益への配慮を明記することなどが挙げられた. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 音楽療法, 看護研究, 文献検討, music therapy, nursing research, literature review |
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参考文献
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- 福満舞子, 杉本吉恵, 田中結華, 他(2012):変形性膝関節症患者に対して温罨法と音楽聴取を組み合わせた疼痛緩和ケアの効果 脳波指標と心理的指標を用いた研究, 大阪府立大学看護学部紀要, 18(1),23-31.
残りの24件を表示する
- 星野悦子(2008):音楽療法とは何か 音楽の根源に備わる多様な力の利用, 日本音響学会誌, 64(8),468-474.
- 稲井晴子(2012):パーキンソン病の歩行障害症状に変化をもたらすリズム刺激の方法および選曲等の嗜好反映の影響 音楽療法実践についての文献レビュー, 聖路加看護学会誌, 16(2),1-9.
- 猪股千代子, 佐治順子(2008):音楽療法がパーキンソン病患者の健康状態に与える効果に関する評価研究ケアリングの視点から作成したアンケート調査を通して, 日本音楽療法学会誌, 8(2),154-163.
- 色川奈々(2010):音楽プログラム参加前後の唾液アミラーゼ活性値の変化, 日本看護学会論文集 成人看護II, 40,347-349.
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- 菊池みつみ(2005):心臓カテーテル検査中における患者選択BGMの有効性, 日本看護学会諭文集 看護総合, 36,391-393.
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