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アブストラクト

Title インシデント・アクシデントレポートを利活用した抗悪性腫瘍薬血管外漏出事例の解析
Subtitle 論文 原著論文
Authors 宇佐美英績1,2, 木村美智男2, 兵頭博美1, 傍島篤洋1, 水田恒1, 田中正子1, 遠藤斗紀雄1, 桐山勢生1,3, 吉村知哲2
Authors (kana)
Organization 1大垣市民病院医療安全管理部, 2薬剤部, 3消化器内科
Journal 日本病院薬剤師会雑誌
Volume 58
Number 4
Page 401-407
Year/Month 2022 / 4
Article 原著
Publisher 日本病院薬剤師会
Abstract 医療安全活動は, インシデント・アクシデントレポートを解析し, 効果的な改善計画を立案することが重要である. これまで当院の薬剤関連アクシデントは, 抗悪性腫瘍薬が最多で, 約半数が血管外漏出に関する事例であることを解析した. 今回, アクシデント事例のポイントを明らかにし, 事例減少へ資する情報提供を目的として血管外漏出事例を解析した. 入院治療での発生頻度が外来に比べ約6倍, その約半数が治療コース早期に発生していた. 職種経験と部署配属年数は入院スタッフが短く, 経験が浅い人的要因がみられ, 教育体制の確立が必須であった. 入院治療における発見のきっかけは, 本人からの訴えも多く, 患者指導が重要となる. 血管外漏出した抗悪性腫瘍薬は, 起壊死性薬が26.5%, パクリタキセルが22.1%で最多であった. 蓄積されたレポートを解析し, スタッフと情報共有することは重要であり, 今後, アクシデント事例減少に繋がることを期待する.
Practice 薬学
Keywords 抗悪性腫瘍薬, 血管外漏出, 医療安全, インシデント・アクシデントレポート
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

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