アブストラクト
Title | (1) 日本病院薬剤師会雑誌に投稿される論文の統計学的な問題点 |
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Subtitle | シリーズ 病院薬剤師のための統計学 |
Authors | 奥田千恵子1, 宮田優希2 |
Authors (kana) | |
Organization | 1横浜薬科大学医療統計学, 2東京大学医学部附属病院薬剤部 |
Journal | 日本病院薬剤師会雑誌 |
Volume | 58 |
Number | 12 |
Page | 1393-1396 |
Year/Month | 2022 / 12 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本病院薬剤師会 |
Abstract | 「はじめに」臨床研究の質は科学的妥当性と臨床的重要性の両面から評価される. 日本病院薬剤師会雑誌(以下, 日病薬誌)では, 臨床家である編集委員が研究の目的や結果の臨床的価値を判断し, それを科学的に証明するには, どのようなデザインで, どの統計手法を用いるべきかを統計家がアドバイスしている. 職能団体の学術誌である日病薬誌には, 病院薬剤師が日常業務として行っている活動の重要性を社会へ発信する役割があり, 業務の延長上で行われた研究が多数投稿される. 全国的に病棟薬剤業務が拡充しており, それぞれの病棟の薬剤師が治療薬の選択について医師と協議のうえ決定する取り組み, あるいは, フォーミュラリーやタスクシフトへの取り組みのように, 薬剤部内だけの問題ではなく病院の運営にかかわるような内容の投稿数が増加傾向にある. 臨床的, 社会的価値があり, 今後の発展が期待できると思われる活動は, できるだけ論文として社会に向けて発信するべきであるが, エビデンスとして発表するには統計学的な問題がある投稿論文も少なくない. |
Practice | 薬学 |
Keywords |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 厚生労働省 : 病院における高齢者の対策の始め方とポリファーマシー進め方, 医政安発0331第1号・薬生安発0331第1号, 令和3年3月31日. https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000763323.pdf
- 2) 日本医療研究開発機構研究費・高齢者の薬物治療の安全性に関する研究研究班 : "高齢者の安全な薬物療法ガイドライン", 日本老年医学会, 東京, 2015.
- 3) 日本病院薬剤師会 : プロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)の円滑な進め方と具体的実践事例(Ver.1.0), 平成28年3月31日. https://www.jshp.or.jp/cont/16/0331-1.html
- 4) 折笠秀樹 : "臨床研究デザイン 医学研究における統計入門", 真興交易医書, 東京, 1995, pp.23-26.