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アブストラクト

Title とろみ調整食品水溶液と簡易懸濁とろみ法に基づく錠剤降圧薬の内服法が薬効発現に及ぼす影響
Subtitle 論文 原著論文
Authors 奥村知香1, 大野友久2, 富田隆3, 藤島一郎4
Authors (kana)
Organization 1社会福祉法人聖隷福祉事業団浜松市リハビリテーション病院薬剤部, 2歯科, 3帝京平成大学薬学部薬学科, 4社会福祉法人聖隷福祉事業団浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
Journal 日本病院薬剤師会雑誌
Volume 59
Number 2
Page 157-161
Year/Month 2023 / 2
Article 原著
Publisher 日本病院薬剤師会
Abstract 嚥下障害患者や高齢者が内用薬を服用する際の誤嚥予防を目的に, とろみ調整食品(以下, とろみ剤)の使用が増加している一方で, とろみ剤によって薬剤の崩壊時間が延長され本来の薬効に影響を及ぼした報告もある. 本研究は2020年1月1日〜2021年10月31日に浜松市リハビリテーション病院に入院し, 入院前から降圧薬を内服していた軽度嚥下障害患者53人を対象とし, とろみ剤でとろみを付与した飲料水(以下, とろみ水)で内服した場合と, あらかじめ錠剤を溶解させた溶解液にとろみ剤でとろみを付与した簡易懸濁とろみ法で内服した場合での, 連続7日間の午前中における平均血圧を比較した. 4〜10病日はとろみ水, 18〜24病日および退院前7日間は簡易懸濁とろみ法とし, その3つを比較したところ, 有意差がなかった. いずれも平均値は正常血圧であり降圧効果は十分であったことから, とろみ水を使用した錠剤の内服法と簡易懸濁とろみ法による降圧薬の臨床効果の発現に大きな差異が認められないことが確認できた.
Practice 薬学
Keywords とろみ調整食品, 嚥下障害, 簡易懸濁法, 簡易懸濁とろみ法, 降圧薬, 高血圧
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

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