Title	高齢心不全患者におけるサクビトリルバルサルタンの副作用発現に関する調査
Subtitle	論文 原著論文
Authors	安藤久美子1, 渡部多真紀1,2, 上妻謙3, 安野伸浩1,2
Authors (kana)
Organization	1帝京大学医学部附属病院薬剤部, 2帝京大学薬学部, 3帝京大学医学部附属病院循環器内科
Journal	日本病院薬剤師会雑誌
Volume	60
Number	9
Page	996-1000
Year/Month	2024 / 9
Article	原著
Publisher	日本病院薬剤師会
Abstract	高齢心不全患者は近年増加傾向にある. 高齢心不全患者では薬物治療が主となるなかで, サクビトリルバルサルタンが新たに心不全治療に加わった. サクビトリルバルサルタンの効果, 安全性は様々な試験によって報告されており, 海外では高齢者での安全性についても報告されている. しかし本邦では高齢者での報告は少ない. そこで高齢者でのサクビトリルバルサルタンの副作用発現に関する調査を行った. 対象は2020年9月〜2021年12月に当院に入院し, サクビトリルバルサルタンを開始した65歳以上の心不全患者とした. 患者背景とサクビトリルバルサルタンの代表的な副作用である高カリウム血症, 腎機能低下, 低血圧について調査した. 対象患者は44人, 平均年齢81.8歳であった. 各副作用は開始前後で変化を認めたが, 投与中止に至る副作用発現はなかった. 結果からサクビトリルバルサルタンは高齢心不全患者にとって選択しやすい薬剤であると考える.
Practice	薬学
Keywords	心不全, サクビトリルバルサルタン, 副作用, 高齢者

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