Title |
川崎病急性期にアスピリンの代替薬として使用したフルルビプロフェンの有用性の検討 |
Subtitle |
論文 原著論文 |
Authors |
柳恵1, 山崎茜1, 小島雄太郎1, 石倉裕美1, 本田ゆめ1, 石坂優太1, 大竹千夏1, 荒木和憲2, 松木祥彦1,3 |
Authors (kana) |
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Organization |
1柏厚生総合病院薬剤部, 2小児科, 3帝京大学薬学部薬学教育推進センター |
Journal |
日本病院薬剤師会雑誌
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Volume |
60
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Number |
9
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Page |
1001-1005 |
Year/Month |
2024 / 9 |
Article |
原著 |
Publisher |
日本病院薬剤師会 |
Abstract |
川崎病急性期には冠動脈瘤の発生を予防するためアスピリン(以下, ASA)が使用されている. ASAによる肝障害が発生した患児は代替薬としてフルルビプロフェン(以下, FLB)が経験的に用いられており, 柏厚生総合病院でも使用されていた. しかし2020年川崎病急性期治療のガイドラインでは, 臨床効果に明確なエビデンスがないためFLBが削除となった. 今回, 肝障害の発生やインフルエンザ罹患によりASAの代替薬としてFLBを使用した患児の臨床効果と副作用を検討した. 結果, FLB群の投与前後で肝機能が悪化する患児はいなかった. ASA群とFLB群における入院時と退院後の冠動脈病変は, ASA群では瘤発生1件, FLB群では瘤発生はいなかった. FLBは肝障害やインフルエンザ罹患期間にASAの代替薬として使用できる可能性が示唆された. 今回は少数例での報告であるため, 今後さらなる検討を行っていく. |
Practice |
薬学 |
Keywords |
川崎病(KD), アスピリン(ASA), フルルビプロフェン(FLB), 肝機能障害, 川崎病冠動脈病変(CAL) |