アブストラクト
Title | 代行オーダーを活用したがん専門薬剤師外来におけるタスク・シフト / シェアの評価 |
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Subtitle | 論文 原著論文 |
Authors | 今村牧夫1, 金只駿祐2, 仁井寛彦3, 後藤千尋3 |
Authors (kana) | |
Organization | 1一般財団法人倉敷成人病センター診療支援部, 3薬剤科, 2公立学校共済組合中国中央病院薬剤部 |
Journal | 日本病院薬剤師会雑誌 |
Volume | 60 |
Number | 10 |
Page | 1088-1094 |
Year/Month | 2024 / 10 |
Article | 原著 |
Publisher | 日本病院薬剤師会 |
Abstract | タスク・シフト/シェアが推進されるなか, 薬剤師による代行オーダーの活用が期待されているが, 薬剤師外来における代行オーダー活用の影響は検証されていない. 我々は2014年4月から代行オーダー運用を開始し, 前後の5年間で薬剤師外来業務を比較した結果, 支持療法に関する処方提案採用率は上昇したが, がん薬物療法のマネジメントにかかわる抗悪性腫瘍薬の用量設定や投与可否判断については医師との一致率に変化がなかった. また, 処方設計に関する医師と薬剤師のタスクシェアは有意義に機能しており, 外来処方の90.2%が薬剤師による処方設計であった. 診察前面談方式の薬剤師外来における未確定オーダー運用を活用した代行オーダーの利用で, 処方に関してはダブルチェック機能を有したタスクシェアが可能となり, 外来がん薬物療法のマネジメントにおいては医師の裁量権を侵害しない適切なタスクシフトが維持されることが示唆された. |
Practice | 薬学 |
Keywords | 薬剤師外来, がん薬物療法, 代行オーダー, 処方設計, 未確定オーダー, タスク・シフト/シェア |
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