アブストラクト
Title | intra-Soft tissue antibiotics perfusion (iSAP) 中にゲンタマイシン血中濃度をモニタリングすべきであった1例 |
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Subtitle | 論文 症例報告 |
Authors | 馬淵将吾, 篠田康孝, 木村美智男, 宇佐美英績 |
Authors (kana) | |
Organization | 大垣市民病院薬剤部 |
Journal | 日本病院薬剤師会雑誌 |
Volume | 60 |
Number | 11 |
Page | 1234-1238 |
Year/Month | 2024 / 11 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本病院薬剤師会 |
Abstract | intra-soft tissue antibiotics perfusion (以下, iSAP)は感染部位に高濃度のゲンタマイシン(gentamicin: 以下, GM)を持続的に投与し, 感染制御を目指す手法である. 今回, iSAP施行中にGMの血中濃度が上昇し, 腎障害を発現した症例を経験したため報告する. 本症例は, 膝蓋骨骨折術後に手術部位感染を起こし, バンコマイシンの投与と併せてiSAPを開始した. その結果, GMの血中濃度が2.0μg/mLへ上昇し, Scr値が2.08mg/dLまで上昇した. GMの血中濃度上昇の原因として, iSAP中の局所手術による血管破綻や, 経過中の腎機能低下によるGMの蓄積が考えられた. 本症例から, iSAPを行う場合には, 血管破綻による血中移行や腎機能低下によりGMが蓄積する可能性があることを臨床的に判断し, 血中濃度モニタリングを行う必要があることが示唆された. |
Practice | 薬学 |
Keywords | intra-soft tissue antibiotics perfusion (iSAP), continuous local antibiotics perfusion (CLAP), ゲンタマイシン (GM), 腎障害, 血中濃度モニタリング |
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