アブストラクト
| Title | 血管痛対策下におけるオキサリプラチン関連血管痛のリスク因子の探索 |
|---|---|
| Subtitle | 論文 原著論文 |
| Authors | 前田健太1, 寺舘圭祐1, 板谷眞理恵1, 星貴薫2 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1医療法人徳洲会札幌徳洲会病院薬剤部, 2北海道科学大学薬学部薬学科臨床薬学薬物治療学分野 |
| Journal | 日本病院薬剤師会雑誌 |
| Volume | 61 |
| Number | 1 |
| Page | 63-67 |
| Year/Month | 2025 / 1 |
| Article | 原著 |
| Publisher | 日本病院薬剤師会 |
| Abstract | オキサリプラチンは, 末梢静脈投与に伴う血管痛の発生が問題となっており, その血管痛対策として溶解液の5%糖液の増量や, デキサメタゾン添加によるpH調整などの報告がある. しかし, それら対策状況下でも発生する血管痛のリスク因子に関する報告はない. 本研究では, 血管痛対策状況下で発生した, オキサリプラチンの血管痛の状況を後方視的に調査し, リスク因子を探索した. 102例の患者を対象に多変量ロジスティック回帰分析を行った結果, 年齢が血管痛の発現に抑制的に働く因子として抽出され(OR : 0.94 95%CI : 0.898-0.982, p=0.006), 血管痛発現症例の74%は1〜2コース目から発生していた. オキサリプラチンの末梢静脈投与による血管痛を予防するため, 年齢に応じて治療方針や治療開始前に中心静脈カテーテル留置を検討する必要があると考えられる. |
| Practice | 薬学 |
| Keywords | オキサリプラチン, 血管痛, 末梢静脈投与, リスク因子 |
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